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閉じ込められた感情を開放します
あなたの悩みを聞いて、アンデスの世界観からアドバイスします


ヤナンティン(Yanantin)・マシンティン(Masintin)

ヤナンティンとマシンティンは、アンデスの男女間および同性間の関係の調和を保つための原則です。それぞれ補完的に機能し、アンデス社会の秩序を保つのに役立ってきました。

ヤナンティン

ヤナンティンというのは、二元性のところで説明したように、パニャとジョケ、つまり男性的なものと女性的なものをつなぎ合わせ、共存を可能とさせるものです。この概念は、アンデス社会において、性質を異なる者同士の相互依存と補完的な関係を成立させるための基盤となっています。ケチュア語でヤナ(yana)は「黒」という意味もありますが、「パートナー」の意味もあります。

アンデスでは、男女の仕事がはっきりと分担されていますが、夫婦がそれぞれ割り当てられた仕事に従事しながら、時によっては相手の仕事も手伝うということが行われています。そうすることで、相手を知り、理解を深め、自分を補うものとして、お互い尊重し合うことができます。アンデスでは非常に若いうちに夫婦となり、早い年齢からこのことを学び始めます。ケロ村では、両親同士で決められた縁組で、相手を知らないまま結婚し、同棲する中でお互いを知り、共に働き遊ぶ中で、恋愛感情を深めていくということが行われてきたそうです。私たちの社会では、初めに出会い、相手を知り、恋をして、お付き合いをした後、婚約し、結婚に至るというのが通常ですが、それとは全く異なります。

また、ヤナンティンは必ずしも夫婦間や恋人同士の関係だけで成立するものではなく、友人間、親子間など、如何なる男女の間でも成立するものです。更に、女性と男性のように性別による区別ではなく、別のジャンルの仕事や趣味を持つ者同士の間でも成立するものです。つまり、自分とは異なる者を、自分を補うものとして尊重し、相互依存の関係の中で、お互いに学び、相乗的に成長しながら、共存していくということです。

自分が正しければ相手は間違っている、どちらが優っているか劣っているか、善か悪か、という考え方に基づく社会では、自分と性質や意見の異なる者を差別・排除しようとし、常に争いや競争が絶えません。共存を可能にさせるヤナンティンの概念を広めることは、今世界中で起こっている戦争や不和を無くすことにつながるはずだと思います。

マシンティン

マシンティンは、同性間のアイデンティティ、類似性を尊重し、連帯感を深め、お互いに助け合うことです。同性間であれば、兄弟、姉妹、親類、友達、仕事の同僚など、あらゆる関係の間で成立するものです。性質を同じとする者同士が、互恵関係で助け合うことです。

また、異性間であっても、同じジャンルの仕事に就いている者同士や、活動を共にしている仲間同士であればマシンティンの関係ということもできます。

尚、マシンティンのマシ(masi)はケチュア語で「私と同様の」「私に近い」のような意味合いになります。